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「サブカル有識者会議2014→2015」

2014年12月31日(水) 新宿ロフトプラスワン
ロフトプラスワン・カウントダウンスペシャル!!
サブカル有識者会議2014→2015
出演:吉田豪、杉作J太郎、掟ポルシェ、久田将義
スペシャルゲスト:中山一也


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<掟ポルシェ氏>
今日は紅白が行われているが、紅白当選者は受信料を払っているかチェックが入っている。
紅白に出ている福山雅治と言えば、2007年のおばさん土俵事件。
突然、おばさんが「福山雅治に悪霊が憑りつかれている」と書かれた紙を取り出して
土俵に上がろうした事件。

今年はTIFに出られなくなった。
四年続けて出ていたのが運営が変わって出られなくなった。
アイドリングのプロデューサーだった門澤氏からのご指名で出られていた。
門澤氏がいなくなって、今年からヘキサゴンのプロデューサーがアイドリングに入ってきた。
TIFは無銭エリアにいたのだが、無銭でも楽しめた。


<杉作J太郎氏>
女性器、男性器を「お宝」と言う人がいるが、「いいもの」としてはいかがか。


<久田将義氏>
ゴールデン街で福岡出身のママがいるが、
そのママは60歳位くらいで「ボボ」という言葉に非常に反応する。
ただ、同じ福岡出身でも年代で反応がくっきり分かれる。


<中山一也氏>
今まで悪いことばかりしてきたので、明日死ぬかもしれない身でもあるので、
最後は人のために死にたい。横浜で人生相談したい。
ここで出会ったのも偶然ではなく必然と思っている。
みんな仲間だ。
本当に困っているなら連絡してきてくれ。

ハリウッドでは映画三本やると家が立つと言われるが、
映画する度に貧乏になっており、日本はダメだなと思っている。

東日本大震災で避難所で暮らしている人からよく連絡がある。
政治の現場に突っ込んでいかないと金は出ないと思う。

内田裕也さんに今年はやるぞと伝えたい。


<杉作J太郎氏、掟ポルシェ氏>
アイドルブームが陰りが出ているので、
アイドルになれる女の子が街頭に出てきているのでは。

アイドルは給料がよくないので、ほぼバイトしている。
バイト先にヲタが来て辞めざるを得ないケースはよくある。
バイトばれはよくある。

あるアイドルがコンビニで一日店員するみたいな企画があるが、
実は普通に別のコンビニでバイトしているとか。

アリスの谷村新司とか武道館のコンサートの後に、歌舞伎町のビニ本屋で店番まかされていた。
(ウィキペディア:谷村新司にも掲載されている逸話)
ビニ本の女王の田村ゆかりのことがすごい好きだったとのこと。

アリスはアリス出版から取った説がある。


<吉田豪氏>
ツイッターで百田尚樹からブロックされている。

「引き出す力」は日本文芸社と取引している書店しか置いていない。
出版社の権力があるところほど書店の売り場面積を取れる。


<杉作J太郎氏>
恋愛だけがすべてでは絶対ないはず。
逆に、世の中は恋愛がすべてという流れ。

日本のテレビや映画は予算がないから恋愛しか描けない。
大きいスケールのものを作るとお金がかかる。

今の人たちは恋愛のことばっかり朝から晩まで見させられているから
恋愛しなかったらまるで人間としてダメになると思うかもしれないが、
恋愛なんかせずにやるべきことはたくさんある。
恋愛はいつでもいい。
恋愛以外のことで、やりたいことをやろう。

本当に騙されてはいけない。
テレビのドラマは予算がないから。
恋愛映画とかほとんどが役者のギャラだけ。
直接製作費とかほとんどかかっていない。
店を使っても、ほとんどタダで使っている。
衣装も衣装協力とかでタダ。

まさに、恋愛至上主義。

歌謡曲も恋愛の歌でないとヒットしない。
昔は歌の種類がいっぱいあった。
勝新太郎の「おてんとさん」とか。

寺澤有講演会「秘密保護法の施行を差し止めなければならない理由」

2014年10月26日(日) 広島YMCA国際文化ホール
寺澤有講演会「秘密保護法の施行を差し止めなければならない理由」


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昨日、渋谷で秘密保護法に反対するデモがあり、大学生がよびかけて二千人が集まった。
東京にいると、秘密保護法に対する危惧がいろいろな人から伝わってくる。
日常会話などで、本当にまずいのじゃないかと伝わってくる。

秘密保護法は12月10日に施行される。
その前に、秘密保護法施行の先取りではないかという常岡事件が先日起きた。

常岡浩介氏・・・地元が長崎ということで大学卒業後は戻って長崎放送で記者をしていた。
1996年に長崎県警が暴力団と癒着していた事件を通じて常岡浩介氏と知り合った。
暴力団に拳銃を提供させて、それを警察自らが見つけたということにしていた事件。
1995年から1996年にかけて全国の警察で行っていた。
普通の捜査では拳銃を見つけることは困難。
そこで暴力団と取り引きをして、覚醒剤、売春、ノミ行為などを見逃す代わりに拳銃を出せとした。
暴力団にどこかのコインロッカーに入れて電話しろとして、
俗に言う「首なし拳銃」で犯人が付くことはなかった。
当時、コインロッカーでよく見つかったのはこのためで、全国で行われていた。

長崎県警は裏金作りとかもしていて、そのことを週刊誌で記事を書いてスクープを飛ばした。
地元の長崎の新聞やテレビは追っかけはするが、警察との関係で書けないでいた。
警察との関係とは、いろいろな事件や事故、街ネタなどの情報源のほとんどが警察にあること。
警察には情報が集まっているので、警察と仲良しになると、向こうからいろいろと教えてくれるが、
逆に、警察の不祥事を追求すると情報がもらえなくなってしまう。
他社に教えてお前には教えないという事態となると、大きな事件を一社だけ書いていないことになる。
俗に言う「特オチ」となる。
特オチを避けるために、警察のことはよく聞くことになっている。

長崎では常岡浩介氏だけが連絡してきて、一緒に追求することになった。
その頑張りもあって、地元の放送局として批判的な放送を続けることができた。

地方での限界などもあって、常岡浩介氏は長崎から東京にフリーランスとして拠点を移した。
常岡氏は大学時代から世界各国を回っており、その後、チェチェンやイラクなどの戦場取材を行った。

実は新聞、テレビの記者はほとんど戦場には行かない。
最初の湾岸戦争のときからそうで、自分の社員に何かあると困るということで、
戦争になると引き上げてしまう。
そこで戦場に残って取材を続けるのがフリーランス。
フリーランスに万が一のことがあっても、テレビ、新聞、出版社の責任問題にはならない。

世界の戦争、紛争のことを伝えているのはほとんどフリーランス。
新聞、テレビ局の記者が直接行って取材をするというのは基本、会社が許さない。

危ないところに行ったり、警察と敵対するのはほとんどフリーランス。
新聞、テレビ局が警察と敵対すると、情報がもらえない、他に幹部の不祥事などを突っ込んでくる。
日本、世界で、なかなか表に出てこない暗部を表にさらすというのがフリーランス。

常岡浩介氏は今までイスラム国に三回潜入を行っている。
アフガニスタンで2010年に五ヶ月、人質として監禁されていたというのは大きなニュースになった。
その中で、世界のイスラム教徒と人脈ができて、イスラム国へ手引きされて入国することができた。
そうしてイスラム国の司令官と会って、話を聞くことができていた。
おそらく、西側諸国の中でイスラム国に入って司令官と話ができるジャーナリストは常岡浩介氏だけだろう。
他のジャーナリストは拘束されて殺害されている。

常岡浩介氏が持っている情報をCIAなどの情報機関、日本の公安警察などは知りたい。
イスラム国の実情、どんな人物とコンタクトしてイスラム国へ入国できているか、など。

日本の公安警察はCIAと昔からつながりがあり、おそらくCIAから常岡浩介氏から
情報を取ってこいと言われているだろう。
10月6日に家宅捜査を行い、パソコン、携帯電話、ビデオカメラすべて持って行った。
常岡浩介氏は警察と対峙してきた人間だから脇の甘いことはしないのだが、
そこで持ち出してきたのが刑法93条の私戦予備・陰謀の罪だった。

私戦予備・陰謀の罪で過去に起訴された人はいない。
ましてや強制捜査などもなく、今まで一度も使われてこなかった。
今回それを持ち出して、家宅捜査を行った。
逆に言えば、その法律しか使うことができなかった。

常岡浩介氏はジャーナリストなので、私的に外国と戦闘するなどない。
どういった理由で家宅捜査令状が出たかというと、それは8月にさかのぼる。

同じくイスラム国に入って司令官と話ができるのはもう一人いて元同志社大学教授の中田孝氏。
ジャーナリストではないが、常岡浩介氏の知人の人物。
常岡浩介氏はその中田孝氏からイスラム国、シリアに行きたいという北海道大学生がいるということで、
もし良ければ同行取材してくれないかと話があり、
8月にその大学生と会ってカメラを回して話を聞いていた。
テレビで流れた例の映像がそのときのもの。
彼の話からこれは行かないだろうと踏み、北海道大学生がパスポートをなくしたとかで、
自分の友達でそんなところに行くなと隠したとかで、8月は行かなくて、その後コンタクトがなかった。

元々、常岡浩介氏は10月7日にイスラム国へ取材に行く予定だった。
その前の10月4日に中田孝氏から連絡があり、北海道大学生がまたイスラム国に行きたいと言ってるから
一緒に同行させてくれないかと家まで訪ねてきたとのこと。
本当に行くのかなと疑問があったが、出発日の前日の10月6日に警視庁公安部が
いきなり来て家宅捜査を行った。

ここで私戦予備が何故出てくるのかというと以下。
北海道大学生がイスラム国に行きたいという理由が自殺願望とかあって
生きてても仕方ないので戦って死ぬというようなことを言ったくらいだったのだが、
北海道大学生が海外に行ったことがないという人で、常岡浩介氏が代わりにネットで手配してあげた。
航空券を予約してあげたということで、裁判所が礼状を出して家宅捜査を行った。

今まで取材してきた成果をすべて持って行った。
日本の警察、CIAはイスラム国に対して情報収集能力がなく、そのため
ジャーナリストのイスラム国の取材成果をすべて持って行った。

これはとんでもない話だが、日本で堂々と行われている。
秘密保護法が施行されると、もっとひどくなる。

テロ防止、特定有害活動、スパイ防止、その他防衛関係という理由で、
秘密を探ろうとした人物をたとえ取材であってもすぐ逮捕していいというのが秘密保護法。
12月10日の施行からはわざわざ私戦予備を持ち出す必要はなくなる。
東京にいるとよくわかる。東京にいるとあと一ヶ月そのような社会になるのがひしひしとわかる。

昔から新聞、テレビは政府、役所の発表報道になっている。
新聞、テレビの記者の多くが政府、役所の発表をそのまま書いた方がいい、
余計なことをするから誤報とかになる、と考えている。
それではおかしい、真実を取材して国民に伝えなければならないというのがフリーランスである。
秘密保護法が施行されると、いきなり秘密保護法違反を名目に逮捕、家宅捜査が
行われるようになってしまう。

12月10日以降、フリーランスの主戦場でもある週刊誌、月刊誌などの雑誌、ネットなどを見ていてほしい。
おとなしい報道になるはずだ。発表物ばかりになるはずだ。

秘密保護法が施行されると取り返しがつかなくなる。
フリーランスにとっては死活問題で、我々を取り締まるものだということで、
呼びかけてフリーランスで集団訴訟を行った。
2月、3月に構想して、ネットや直接呼びかけたりして、43人集まり違憲訴訟を行った。
その中に名前を知らない人が半数以上いた。

現在、東京地裁で続いており、訴えているのは以下。
秘密保護法は国民の知る権利を侵害する違憲なもの。
国民には政府が発表するもの以外は伝わらなくなるというもの。
民主主義に根幹にかかわる話で、報道の自由、取材の自由、報道の自由を侵害するもの。
施行されて誰かが捕まってからでは遅い。五年、十年後に無罪が証明されてからでは遅い。
政府、警察にしてみれば、自分に都合に悪い記者を逮捕、勾留すれば目的は足りる。
都合が悪いことが表に出なければいいので、十年経過して無罪となっても遅すぎる。

普通、法学部とかでは違憲訴訟はできないと言われる。
日本では憲法裁判所がないので、法律自体が憲法違反だと訴えは不適法だから却下されるというのが
法学部とかで教えられる。
しかし、今回の違憲訴訟は施行されてからでは取り返しがつかなくなるので
裁判所に事前に施行される前に違憲だと確認させて差し止めろと主張している。

東京地裁は大阪もそうだが裁判官の中でも官僚的な裁判官が集まっている。
まさに霞ヶ関の役人で、すぐ却下されるだろうなと予想していたが、
関心が高いとのことで、すぐには却下しない状況。
これまで二回口頭弁論があったのだが、二回とも傍聴席が満席となった。

こちらは原告43人の尋問をしてほしいが、東京地裁が認めるはずがないので、
意見陳述という形で、紙に書いたものを三分から四分ほど述べることができるのでそうした。
ただし、意見陳述は直接の証拠にならない。
一回目は四人が意見陳述を行った。

於保清見
ヨーロッパでの大学院でジャーナリズムを勉強してきたことをふまえて、
日本では新聞、テレビ局の社員ではないと報道と看做されないのでは、と。
フリーランスを報道と看做さないとなると、報道の自由が侵害される。

丸太潔
いとこの海軍大将の逸話を話して、秘密保護法の問題を指摘。
海軍大将が戦前に治安維持法がなければもっと議論ができて
戦争が起きなかったではと話していたとのこと。

安田浩一
秘密保護法に適正評価がある。
役人が幹部になると、特定秘密を扱える人間なのかとおそらく公安警察が調べる。
身内に共産党、左翼右翼のセクトがいないかなど。
果ては借金、飲酒歴などまで調べ上げられ、社会に分断と偏見を生む。

意見陳述だけでなく、本人尋問も求めている。

他に二件、訴訟が起きている。
横浜地裁・・・弁護人の立場で訴訟
静岡地裁・・・市民が訴訟
ただし、両方とも二審が東京高等裁判所という問題がある。

全国で裁判を行ってほしい。施行されても差し止めを請求できる。
他の違憲訴訟と同様に、国賠も付けている。
施行されることにより、取材を妨害されたとのことで精神的な苦痛を生じたとして。

すでに、秘密保護法の萎縮効果が出ている。
霞ヶ関の取材では役人は前にも増して貝のように口を閉ざしている。
余計なことを言わないことがいい、と。
記者発表が出たこと以外は一切口を閉ざしている。
萎縮効果が始まって、取材が妨害され国民の知る権利が侵害されている。

裁判が起きている間は政府は手荒な真似はできないはず。
裁判の途中で、無理筋なことでジャーナリストを逮捕するとその通りだと裁判で言われる。
全国で裁判が続いている間は手荒なことはできない。
勝ち負けではなく、裁判を起こして抵抗することが大事。

秘密保護法に対して、デモや集会もいいが、一番政府に対してダメージに与えるのは違憲訴訟。
訴訟をやるということは国側が公開の法廷で反論しないといけない。
危惧していることは起きないということを説明しないといけない。
裁判所もそれに基づいて判断しないといけない。
これは後世に残る。
集会やデモがその瞬間では報道されるが、後世に残るかと言えばそこまで残らない。

広島でも違憲訴訟を行ってほしい。
勝ち負けではなく歯止めになることを説明できれば、賛同してくれる弁護士が表れるはず。

警察との関係がある限り、新聞やテレビに期待できることはない。
リークで書くことが日常になっている。
個人個人の記者が良くても、組織自体がそうなっているので期待できない。
今回の常岡事件とかも騒ぐことはなかった。

週刊誌、月刊誌の部数が落ちて、同時に影響力が落ちている。
逆にネットの方に影響力がある。

10月7日にイスラム国へ取材に行く予定で、その直前の10月4日に北海道大学生がいきなり
また行きたいと言い出す流れは北海道大学生は警視庁のスパイ、協力者になっていたのでは。
8月からまったく連絡がなくて、イスラム国へ行く直前に行きたいと言い出し、
出発前日に家宅捜査を行うとは警視庁公安部が仕組んで起こした謀略事件では。
新聞、テレビ、週刊誌でこのような論調はない。
目的は自分たちが手に入れることができない常岡浩介氏の情報を得るため。

民主主義の根幹で、表現の自由、報道の自由、取材の自由は最も大切な権利である。
自由に議論できる、知りたい情報を政府から開示してもらってそれを基に議論することこそが民主主義。
秘密保護法はまったくの逆である。

BOOKマルシェ佐賀+C3 2014 宮台真司 辛酸なめ子 トークショー

2014年10月4日(土) シアター・シエマ(佐賀県佐賀市)
BOOKマルシェ佐賀+C3 2014 宮台真司 辛酸なめ子 トークショー
出演:宮台真司、辛酸なめ子


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佐賀は小さい街だけど、知的な感じがする。
田舎くさくない。


・映画「ぼくを探しに」
通過儀礼ものの映画。
トラウマによってしゃべれなくなった三十三歳の主人公が退行催眠を行う映画。

少年少女を主人公とする青春映画はほとんど通過儀礼もの。
通過儀礼ものとは不完全な状態から大人になるもの。子供が大人になるもの。
千と千尋の神隠しも通過儀礼もの。
自分と世界を改革するもの。

映画でピアノが出てくるが、ピアノは抑圧のシンボル。
子供のころ、バイオリンを習わさせられていた。
バイオリンやピアノは英才教育の象徴。
バイオリンは右手と左手はまったく違うことをやるということで、
数学的にいいということになり、バイオリンを習わさせられた。
ただ、バイオリンを習いに行くときに同級生からからかわれていた。


・映画「ヴィオレッタ」
解釈が分かれるだろう。完成度は低い。

親は無垢な少女を劣等感の願望実現に利用した。
女のコは特別になりたい、平凡ではなく非凡になりたく、
輝きのある存在になりたいという女のコの欲望がある。
母親から見ると、非凡な輝きを満たすことが子供のために何かしてあげることになる。
思い込みだが。

初期段階では共犯関係がある。
見た人がどれだけ重視するかで一方的なものか、そうでないのかで解釈が変わる。

フランスの恋愛文学、エロティシズム小説の伝統がある。
少女は無垢に見えて、実は悪魔。
無垢に見える悪魔に滅ぼされる男は福音なり。

アメリカの場合は、少女は単なる無垢。
すべてを受け入れてくれる無垢の少女。
フランス人がバカにするイメージ。


最近、また風俗で働ている女のコの取材をしている。

医学部や慶応、早稲田、東大など高偏差値の大学に通う風俗嬢の
ほとんど、すべてが親を恨んでいる。
この親さえいなければ、別の人生を歩めたのにとか
親が教えてくれた社会は実は嘘だったとか
この親さえいなければ接触できた世界に向かう。
ストイックに育てらたせい。

元日経新聞記者がAV女優だったというのが話題になったが、
彼女は宮台の本を読んで援交少女になったという。


高偏差値でいろいろな屈折をかかえている人は現にいる。
親への恨みがどこから発生するかというと、親自身の課題を子供の課題と重ねること。
親の課題は子供の課題となり、社会学で言うと課題分離の失敗。

子供が親の所有物みたいな扱い。
親の人格と子供の人格はそもそも別。
結果、思えば思うほど、思った方向に行かなくなり、
親が必ずこんなはずじゃなかったというマイナスの印象を子供に与える。

これがあなたにとって輝きがあるはずなんだ、
あなたはこれで幸せになるはずなんだという押し付け。
楽器を習わせる、御受験をさせるとか。
絶対お前のためになるんだ、あとで親に感謝するぞ、と。
御受験は典型例で、昭和30年代後半から始まった。

親への恨みの背景の一つに、親が教えてくれなかった社会を知る方法がなかったこと(宮台)。
それで映画を見だした。
12歳から10年くらいは映画は娯楽ではなかった。
世界がわからなかったので映画を見ていた。
だから、映画批評は娯楽というモチーフを完全に欠落させている。

昔は名画座があって、当時150円で二本、三本見れた。
週末のオールナイトで五本見れる。
オールナイトを毎週見ることで、月二十本ほど見れる。
一年見ると200本になる。


インターネットでナンパクラスタという界隈のがあって嫌な臭いがする場所。
ナンパの数を競う場所。
ナンパクラスタの多くは親を恨んでいる、特に母親に自己実現の道具にされてきた
耐久消費財扱いされてきた人が多い。
親が良かれと思っていろいろお節介を焼く抑圧を受けた結果、
頭のいい子供たちは女は風俗嬢、男は鬼畜系のナンパ師になる確率が高い。
宮台真司氏、元祖ナンパ師。


親の主観では愛の表現。
愛するという余裕があるラッキーな環境でもある。
ギャル系のジャンルの風俗嬢は、逆にネグレクトされてきた女のコが多い。
良かれと思ってされるのとは逆で、感情のプログラムがうまくインストールがされていない。
人の喜怒哀楽に反応できない人たちがすごく多い。
もちろん男にもいる。

両方が性的な逸脱の動機付けを与える。
・思い込みによる過干渉
・ネグレクト

性の問題というと、自分の親との関係を自分がどのように処理していくのか、
その処理の仕方をめぐるハンドリングの装置だった気がする。
自分の性をどのように自分でハンドリングするか、自分と親との関係に表れる。

今日のトークショーのテーマは「つながり」だったが、
人間の課題は獲得したものを継承していくこととすると、
自分たちが何かをすることで、自分より若い世代に何を残すのか
このような主題がますます重要となる。


感情の劣化が世界を問わず進んでいる。
昔は「キレる少年」と言われていたが、今では「キレる老人」になっている。
感情というものは先天的ではなく、あとから埋め込まれる後天的なプログラム。
そのインストールがうまくいかなくなっている。

ただ、感情のインストールしようと思ってそのとおりできるものもでなく、
インストールしようと思ってまったくでたらめになってしまうこともある。
その点を映画で見てほしい。


援助交際の初期の形もそうだが、不良から出発したわけではなく
偏差値の高いところから出てきた。
それには共通する動機がある。
恵まれ過ぎているというのがコンプレックス、劣等感が動機になっている。
自分はダークサイドがない。だったら、自分がダークサイドを作る、と。

人よりも深いダークサイドを抱えて生きると決断すると、
風俗の世界、JKビジネスの世界に入る。


AV監督のバクシーシ山下。
自らが何の変哲もない中流、何も特徴のない、
このままでは無名の入れ替え可能な存在として終わるとして、
自分と違う人物をモチーフとしていろいろな男と女を登場させた。

バクシーシ山下を会わせろとすぐに会いに行った。
すると、紳士的で普通のやつだった。
やはり、私はまったく平凡な人間なので、平凡であるということがつまらなくて苦しくて、
という動機だった。

金がなくて経済的弱者が風俗をやっていることばかり言われているが、
そうではない層は間違いなくいる。


子育てというのは勘違いの嵐。
良かれと思ったことが全部裏面に出る。
細かいやつは人を不幸にするから細かいことを言うな、いつも言っている。
自分は善とする態度を取らないというのは基本中の基本。
自分のいうことは大体間違えているけど、言わせてもらうと、それはやらない方がいいと思うよ
という風に言えばいい。


親に反発することでナンパ師になった(宮台)。
ネタではない。千人弱くらいナンパした。
親への復讐のモチーフがあって過剰になった。
それで劣化した。
劣化した状態で、援助交際の形を見つけた。
援助交際の形が自分よりもはるかに輝いている、幸せな人生を送っていると思った。
劣化していたので彼女たちの運気にあやかろうと思って、取材を始めた。
その経験がなかったら、きたねえ女たちだで終わっていた。


スキンシップが存在する環境で育った子供、スキンシップがない環境で育った子供、
子供の責任ではないところで、感情、心身の方向づけが変わってしまう。
もちろん、個人の性格もあるが、環境で感情の方向性が方向づけられる。

遺伝ではない、文化的な継承、、、自分の親からされたことを自分の子供にしてしまう。
子供に不思議な特性があると、親を見ると必ず対応物があり、祖父母が同居していると
その祖父母にも対応物が必ず見つかる。これはある意味、恐ろしいこと。
親が子供を抱え込むというのは恐ろしい。
親のバカがうつらないようにする必要があり、
そのために親が子供を抱え込めない状態にすること、

子供にとって親が唯一のホームベースだという状況が
病的だという社会的に評価していく必要がある。

日本では逆に親が何をやってたんだと言う。
親が何かしていた、してないで子供がどうにかなる社会がそもそもダメ。

噂の真相プレゼンツ「今こそ反権力ジャーナリズムの狼煙を上げろ!」

2014年6月27日(金) ロフトプラスワンWEST
噂の真相プレゼンツ「今こそ反権力ジャーナリズムの狼煙を上げろ!」
出演:岡留安則、青木理、久田将義


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噂の真相が休刊から10年が経過した。
タブーなき雑誌で、何でも書いていた。
トータルに何でも書いていたのは噂の真相だけだった。

特定秘密保護法がなし崩しに施行されようとしている。
沖縄では米軍の機密情報がいっぱいあり、メディアは存在すら危うくなるくらいの規制がかけられる。

集団的自衛権の行使も含めて、戦後の大きな転換点。
戦争もできる、アメリカとともに地球の裏側まで行けるようになる。
戦後の国策を見直す、新自由主義、富国強兵策に近いことを打ち出しているので、
安倍政権は非常にやばい。
メディアはチェック能力を失っている。
これだけ問題のある法案を通しても、批判が弱すぎる。
安倍政権はやりたい放題になっている。
野中広務すらがリベラルに見える状況になっている。

集団的自衛権行使容認をなぜ今やるのか。
中国や北朝鮮の脅威、朝鮮半島有事があるとか言われているが、10年前、15年前から変わらないこと。
目的なきタカ派路線となっている。
しかも、数の力で閣議決定を行うので、何でも法案が通過するのも同然の状況。
自民党内で、野中広務みたいに批判する勢力がいなくなった。

メディアの批判力が失われている。
安倍首相の発言は官僚が用意したもので、専制政治が止まらない。
アベノミクス失敗、スキャンダルとかない限り、安倍首相の失脚はない。勢いも止まらない。

安倍政権の閣僚でスキャンダルは出ているが、メディアの追求も弱い、また、
昔なら自民党内部から批判の声が大きく上がったりしたものが今はないので誰も辞めたりしていない。
イケイケドンドンは止まらない。
何でもなし崩しで押し切るファジーな体質。
メディアが奮起しないと、安倍政権に楔を打つことができない。

東京都議会のヤジ問題。
その昔、青環法改正でマンガやアニメを取り締まれと言い出したときがあった。
実際に被害者がいるわけでもなく、表現言論の自由を脅かすもので、
あの生活者ネットが反対に回ったが、そのときの反対討論の都議会のヤジはすごかった。
「お前はエロ本を読むのか」「お前、痴漢されて喜ぶのか」とかすさまじかった。
今回の都議会のヤジはあのときに比べるとおとなしい。
塩村議員はミスヤンマガで恋の空騒ぎにも出ていたからかもしれない。

石原慎太郎が警察官僚の竹花豊を東京都副知事に招き入れた。
警視庁の予算は東京都が握っている。
これまでの都知事は警察官僚を中に入れなかったのだが、石原慎太郎は招き入れた。
石原都知事が竹花豊を東京都副知事に招き入れ、入管管理局も名古屋から呼び、
2003年ごろから歌舞伎町浄化作戦が始まった。
四都市浄化作戦・・・六本木、歌舞伎町、池袋、渋谷
今の時代の状況はこのころから始まった流れではないのか。

歴史を見れば、歌舞伎町はいつも浄化作戦の対象になっている。
東京オリンピックがあることから、国際的に見てもイメージダウンにもなるから、
これからも浄化作戦は続くだろう。

歌舞伎町浄化作戦は御上視線から下々を取り締まるというのにマッチした。
歌舞伎町は無秩序で付け入るスキはいくらでもある。
東京都と警視庁の予算は連動している。
警視庁の予算を配分するのは東京都である。
東京都がリーダーシップを取れば、警視庁は動かざるを得ない。

歌舞伎町を支えている人間の中にもモラルの低下、退廃がある。
そこに御上が目をつけてくる。
全国的にも同じで、沖縄も同じ。
警察は風俗を取り締まることで、利権を拡大している。
西川口は風俗のメッカであったが、暴力団を徹底的に追い出して
警察OBの組合を作って、みかじめ料を取るような利権の奪い合いが起こっている。

風俗業界は消えたり、蘇ったりの繰り返しになるのでは。

暴力団排除条例、児ポ法改正など、反対できない法を出してくるのは
石原都知事ぐらいから始まって、安倍政権でも使われている流れ。
「お前は暴力団を肯定するのか」と言われるが、そうじゃない。
暴力団として生きるしかなかった人たちを強く排除しても、もっと地下に潜るだけ。
住むところを追い出すなどあるが、暴力団にも基本的な権利がある。
暴力団排除には世論が味方しているのが怖い。

日刊ゲンダイとかでも警察の立場から暴力団を戒めるような記事が多くなっている。
現場にもジワジワと浸透している。

暴排条例で警察の天下り先は広がっている。
暴対法、暴排条例、風営法改正、商法改正のときも同じであり、警察は国営暴力団。

警察から暴力団排除しろと言われても、実際には排除できない。
一番簡単なのは警察OBを会社の内部に入れること。
暴力団かどうかの問い合わせもできるし、不祥事の封じ込みもできる。

新聞社、テレビ局も警察OBを受け入れている。
暴力団排除条例に反対とか言えなくなる。

小保方事件で、噂の真相を書くとしたら以下。
小保方、関係者にアプローチする。
ドロドロの男女関係もあったのかもしれない。
理研は予算が欲しくて、小保方を無条件で入れた形なのに、
小保方一人にせいにしてシッポ切りにしようとしている。
STAP細胞はあるなしにしても、そのシステムにメスを入れる記事を書くだろう。

小保方が最初に登場したときはノーベル賞候補として異例の持ち上げをしていた。
理研も話題になることで、予算がおりるとしていた。
早稲田卒業、ハーバード留学の経歴で、あの割烹着、机の上にはキティちゃんなど、
メディア対策は抜群にうまかった。

メディアのとっかかりの取材能力が落ちている。
取材をすれば気付いていたのではないのか。
佐村河内の事件も。

石原伸晃は二度と浮上することはないだろう。
海江田万里も浮上しないだろう。

渡辺淳一は川島なお美とのスキャンダルを何回書かれても平気で逆に喜んでいた。
それくらいの人間力がないと、あれほどの恋愛小説は書けなかっただろう。
噂の真相がなくなって一番にさびしいと言ったのが、渡辺淳一だった。
他の作家はすぐ訴えてきて裁判とかもいろいろあった。
書く仕事なんだから、書かれてもしょうがない。
しかし、書く側が書かれてすぐ訴えるのは多く見てきた。

宮台真司も噂の真相に書かれて喜んでいた。
ただ、子供が産まれて、保守化したせいか、昔みたいなスキャンダルもなくなった。

噂の真相がなくなって、まったく書かれなくなったのが「文壇」である。
今ではほとんど書かれなくなった。

銀座で呑む若手の作家はサラリーマン作家が多くなった。
男女関係のトラブルはマイナスとしかとらえない。
渡辺淳一は芸の肥やしとして、そもそも人間がこなれていないと恋愛小説なんて書けない。

噂の真相は以下の役割があった。
・他にはどこに書けなくての暴露場所
・みんなが騒いでいるのに対して、まったく逆の斬り方をする

例えば、ビートたけしが細川ふみえの家に行く途中にバイクの事故を起こした事件。
噂の真相では自殺ではないのかと指摘していた。
ヤクザ、右翼に脅されていた、と。
大手メディアではこの指摘はできなかった。

ワールドカップの放映権料は400億円。
視聴率を上げないと回収できない。
日本がワールドカップでどれだけのレベルはわかっているのに、
視聴率を上げるために煽り過ぎ。
頑張れ日本と言えば、それがウケる。
まったく冷静に分析できておらず、もしここがだめと分析したら
叩かれることから事なかれ主義にもなっていた。

その影に安倍政権。
大衆がワールドカップなど目を取られているときに重要な法案を通すのは常套手段。

スポーツジャーナリズムは、スポーツは熱狂的になりやすいので、
それを冷静に分析するのがあり方。
今回の日本が何故だめだったのか冷静に分析する必要がある。
セルジオ越後のみ。

AKBのメディア対策は巧妙。特に、秋元康の弟。
相当、メディアに食い込んでいる。
メディアは一線画さないとだめ。
AKBは情報番組に出まくっており、それがテレビ番組の衰退に続く。
AKBは新興芸能勢力。
AKBはタブーではない。バーニングの方がタブー。
その程度のAKBに臆している。
だめなところはだめと言えていない。
AKBサイドは写真集、グラビアとかで出してあげるとかしている。
握手会の襲撃事件、AKBも甘かったし、メディアのチェックも甘かった。

人のことを書くということは自分のことを書かれるのは当然。メディアの原点。
しかし、自分がやっていることを自分にやられると許せいないというジャーナリストも多い。
了見がせまい、小さい人間はすぐに訴えてくる。
田中康夫は何か書かれても平気だった。
噂の真相で、田中康夫の下半身を暴くとして、スチュワーデスの座談会までした。
田中康夫自ら付き合った四人を連れてきた。

田中康夫のペログリ日記は、田中康夫が政治家の路線になってから急激につまらなくなった。

岡留安則編集長が唯一胃潰瘍になったのが、宅八郎。
本田勝一は自分が書かれると過剰に反応してきた。

沖縄の店は自由に来ていい。
今年の秋11月に沖縄県知事選がある。
沖縄の命運をかける重要な選挙となる。

北野誠事件はバーニングの圧力。
北野誠はもっとバーニングに対抗すればよかったのではないか。
対抗すれば、メディアとかが応援する形になっていたかもしれない。
しかし、最終的には対抗しなかった。対抗言論をしなかった。
ほとぼりが冷めて出してもらうことを選んだ。
学会説とかいろいろと流れた。
こんなときに噂の真相があれば、タブーを破り、ズバリと指摘したところだが、
そのようなメディアが現在ない。
バーニングには触れない方がいいという空気が流れるのは非常によくない。

週刊誌以外、調査報道をしなくなった。

噂の真相で訴訟は25年の間に50件あった。
週刊誌も裁判を恐れて、なるべく危険な記事を書かない風潮がある。

雑誌は編集長の個性が全面的に反映される。
作っている人のキャラが表れる。
噂の真相の復刊メンバーとして、青木理氏、久田将義氏の二人にまかせきれない。
まだ役不足。
メディアを取り巻く状況も変わったので、簡単に復刊はできない。

元々、川端元副編集長が復刊させる予定だったのだが、
例の日本青年社の暴力事件で降りてしまった。

世の中の流れに冷や水をかけるのが週刊誌の役割。

橋下徹は発想力も奇抜、発信力もある。
石原慎太郎との分裂は想定内、結いの党ともいずれ分裂するだろう。
一人でパフォーマンスするタイプで、組織、政党に向かないのでは。
維新の会はあまり持たないだろう。
佐野真一の事件では橋下徹の方が一枚上だった。
本人だけではなく朝日本体にかみついた。
朝日は組織問題になるのがいやだから、連載をやめることにした。
こういう政治戦略はうまい。

元噂の真相スタッフの中で、違うメディアに行って正反対のことをしているスタッフもいる。
噂の真相は岡留安則編集長が君臨して、その下でスタッフが自由にやれた。それが噂の真相になった。
新聞は自由にやれない。自由にやれないのでクオリティが下がっている。

日本版NSC法案からの流れ

・日本版NSC法案
憲法解釈変更で集団的自衛権の行使を可能にさせようとしている安倍内閣。
そもそも安倍内閣は日本版NSC法案を通過させ、2014年1月に国家安全保障会議を発足させた。
アメリカのNSCと同じことができるようにするめに、情報収集を行い権限を集中させて迅速に司令塔にさせるもの。
第一次安倍内閣の2006年では準備不足で各省庁の協力を得られなかった。
第二次安倍内閣では民主党などが賛成し、2014年1月に実現。

・特定秘密保護法案
国家安全保障会議では国防、外交、安全保障などの情報を集約させる。
既存な情報機関をまとめて強力な情報機関を作る必要がある。
アメリカのCIAの日本版すらも作ろうとしている。
その中で、情報を集約させた結果、それが外に漏れてはいけないということで、特定秘密保護法案が登場。
スキャンダルを含めた表に出したくない情報を漏らさないようにするための法律。

・共謀罪
小泉政権から登場して、国会に提出されては廃案を繰り返している。
犯罪テロ対策と称して、犯罪行為を話し合っている時点で犯罪にする法律。
話し合っているのを握るため盗聴を強化する必要があるとして、室内盗聴を強化。
盗聴法の改正がセット。

・職質強化
犯罪テロ対策と称して、職質を強制。
これまで形式上任意だったのだが、職質を拒否すれば逮捕できるしようとしている。
令状主義の意味がなくなる事態。
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