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常岡浩介講演会「最新のシリア情勢」終了後プチ囲み取材

2015年2月15日(日) 福岡学生交流会館
常岡浩介講演会「最新のシリア情勢」終了後プチ囲み取材レポート
新聞記者二名と私の計三名による常岡浩介氏への質疑応答


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イスラム国のオマル司令官は湯川遥菜氏に会ったことはないとのこと。
オマル司令官の上官が日本の捕虜がいるということで連絡があったとのこと。
その人は武器を持ってイスラム国にやって来て、そのためにスパイの容疑をかけられている。
裁判をしなければならないが、アラビア語どころか英語もわからない。
意思の疎通ができないということで通訳の依頼が来た。
10月6日の家宅捜査を受けた直後に、オマル司令官に連絡先は使わないでくれと伝えて
その後、イスラム国と連絡が途切れた。

週刊朝日から後藤健二氏の消息を知らないか問い合わせがあった。
11月5日に後藤健二氏は週刊朝日のインタビューを受けるアポイントがあったのだが、
連絡が取れないと問い合わせがあった。
どうも帰ってきていないということで、知っている人がいないかジャーナリストに問い合わせをしていた。

そのとき、帰国しなかったのはイスラム国に捕まった以外の可能性も排除できなかったので動いて回った。
後藤健二氏の奥さんに会いに行ったところ、インターホン越しにしか対応してもらえなかった。
そのときに、かなり取り乱していたので、かなり深刻な事態とわかった。

11月の異変を知った週刊朝日が朝日新聞本紙にこのことを伝えて、
朝日新聞の外信部が外務省に、社会部が警察に事情を説明した。
あとでわかったが、11月1日頃に奥さんが外務省に相談していたとのこと。

12月中旬に後藤健二氏のガイドに連絡を取ったところ、
後藤健二氏についてお話しできませんと言われ、口止めされていた。
理由を聞くと、後藤健二氏の命の危険があるからと言われた。

10月6日に私戦予備・陰謀の罪で家宅捜査を受けたことで、取材する側から取材される側に変わった。

10月4日5日くらいに、10月7日に出発するとわかって、大慌てで裁判所から礼状を取ったところ、
外事三課の中で私戦予備・陰謀の罪名で本当にいいのかと問題になったとのこと。
外事三課長と検察の公安部長と打ち合わせをし、警察と検察のコンセンサスが取れているようだが
検察もかなり難色を示していたとのこと。
そのとき、湯川遥菜氏について話題にものぼっていなかったとのこと。

11月中旬には、後藤健二氏が行方不明になっているとわかっていたがが、
現地に人員を派遣していない、ネットで調べていただけとのこと。
イスラム国に捕まるということは殺されるということなのだが、
危機感がなく、そもそも殺される認識がなかったのでは。
私戦予備・陰謀の事件に着手してしまったので、そちらを優先させたのでは。

他に、警察の中から自作自演説もよく流される。
アフガニスタンで捕まっていたとき、パキスタンの日本大使館から誘拐事件はそのものありません、
タリバンと常岡浩介氏、中田考氏がつるんで日本政府にお金を要求している、ゆすり事件であると
大まじめに外務省、サウジの日本大使館、グルジアの日本大使館などに情報が流れた。
解放を阻害しようとしていたようにしか見えないが、本気で信じて情報を流していたかも。後述。

その翌年、パキスタンの諜報機関に6日間捕まった。
そのときパキスタンの諜報機関に言われたのが、あなたはパキスタンの法律を一切破っていない、と。
何故捕まえたのかと聞くと、我々は日本との国際関係が重要なので仕方がなくこういうことになった、と。
あなたがパキスタンから違法にアフガニスタンに入ってタリバンを合流してアメリカを攻撃するという
情報が日本から提供された、と。
日本の外務省に問い合わせてもらうと、外務省は完全否定した。
日本大使館の中の公安警察出身と思われる領事からの情報だった。

2004年のイラク日本人人質事件。
イラクで高遠菜穂子氏、今井紀明氏、郡山総一郎氏が人質になった事件。
官邸から自作自演説が出たのだが、その官邸に自作自演説の情報を提供したのが警察の公安部だった。
そのとき公安部は自作自演と本気で信じて、官邸に情報を上げていた。
そのとき、自衛隊の中で警察の自作自演説に疑問の声が上がっていた。
元々、高遠氏は家族ぐるみで自衛隊に近い人物で、子供の頃から自衛隊の結婚式に出席していた。
反自衛隊になるわけがなく、自衛隊撤退を求めるわけがない、と。

国賠訴訟では家宅捜査を受けた結果、邦人二人が殺害されたまで主張するつもりである。
すでに弁護士との話までしていて訴訟を起こすのは確定。
相手は警視庁公安部外事三課と日本国。
11月に被疑事実でないのに被疑者扱いしたことでの名誉毀損を含めるつもり。
仕事が妨害されたという形の損害賠償。
それだけでなく、社会的に大きな損失を引き起こすことになったことも含める。
時期としては今年前半になると思う。

イスラム国は最初は湯川遥菜氏の裁判を行うとしたが、途中で一変した。
それはイスラム国は日本は敵だろうが味方だろうがどうでもいい存在だったから。
日本を敵として利用するか、味方として利用するかしか感覚がない。
最初は温情判決で味方として利用したが、安倍総理の失言で敵として利用するよう変わったように見える。

実は後藤健二氏はイギリスの誘拐保険に入っていた。
誘拐されて身代金を払う会社なのに結局払われていなかった。
外務省が止めたのか。
外務省は国のお金ではなく、個人のお金でも止めるケースがある。
常岡浩介氏がアフガニスタンで捕まったとき、親が解放に向けて動いていた際に
フランスのジャーナリスト団体が身代金を肩代わりしましょうとの提言があった。
それを外務省に話すと、そんなことはしてはいけないと外務省からものすごく怒られたとのこと。
一度払うとまた同じことを繰り返す、と。
ただ、過去にキルギス日本人誘拐事件で三億円を払ったのは誰でも知っていること。

常岡浩介講演会「最新のシリア情勢」

2015年2月15日(日) 福岡学生交流会館
常岡浩介講演会「最新のシリア情勢」レポート


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今までイスラム国の領域に三回入って取材した。
イスラム国は取材が難しい。
去年の六月末に「イスラム国」という名前に変わって以降、
取材して生きて帰ってきたのはドイツの作家と私(常岡浩介氏)の二人しかいない。

9月5日から10日までイスラム国の中にいた。
12日に日本に帰国した。
取材のきっかけは8月26日にイスラム国の司令官からメッセージが届いたこと。
私(常岡浩介氏)と中田考氏に8月17日に拘束された湯川遥菜氏についてのメッセージだった。
9月の時点では脅迫ビデオは公開されていなかった。
公開されていなかったので、中田考氏も含めてまだ希望を持っていた。

メッセージの送り主の司令官は2013年の秋の取材で知り合った人物。
中田考氏にも紹介した。

9月3日に日本を出て、9月5日にイスラム国の領域に入った。
トルコでイスラム国からの連絡員からの電話を持って、五回乗り継いでイスラム国の首都に入った。
トルコ国内ではイスラム国の支援者のサポートがあり、
国境を越えてシリアに入ったらシリアの移民局がサポートした。

シリアの反体制の支配地域はほとんど電気が止まっている。
イスラム国の支配地域は珍しく電気がある。
イスラム国は油田、発電所などを占領しインフラの確保に力を入れているため電気があるのだろう。

首都のラッカはゴミだらけだった。
ゴミの回収が止まっている。
イスラムにはスンニ派、シーア派の二つがある。
イスラム国はシーア派を迫害しており、シーア派の宗教施設は爆破されている。

イスラム国からの連絡では湯川遥菜氏を裁判にかけたい、しかし言葉が通じないので通訳をしてもらいたい、
ちゃんと裁判を行ったことをジャーナリストに見てもらいたいということで、中田考氏とともに向かった。

殺害されたアメリカ人、イギリス人は裁判をかけられた形跡がない。
わざわざ日本から通訳を呼びつけるということはイスラム国側に明確な意図があり、
温情判決をするということで、イスラム国が日本に敵意を持っていないということを
示すのではとそのとき思った。

シーア派は聖者の墓を祀る習慣があるが、イスラム国はそれを偶像崇拝として爆破している。

イスラム国に世界中から義勇兵が集まっており、その義勇兵を乗せたバスに乗車して移動させられた。
首都のラッカに行って、上官と会って正式に取材許可が下りる予定だったが、
イスラム国に行ったその日にアサド政権による大規模の空爆があり、
連絡網が寸断されて、その上官に会うことができなかった。

結局、正式の取材許可は取れなかった。
どさくさにまぎれてカメラを回す形になった。

イスラム国のオマル司令官には2013年の秋にイスラム国に取材中に知り合った。
このオマル司令官から通訳の依頼が来た。

アレッポ近くで捕まった湯川遥菜氏を管理している人物の部下がオマル司令官だった。

9月6日にすぐに湯川遥菜氏の裁判に向かわせる、裁判を担当する上官に会わせるという話だった。
イスラム国に大規模空爆があり、連絡がつかなかった。
結局、三日待たされて来た連絡は一週間待ってくれという内容だった。
中田考氏はそこまで待てないとして、そのときは日本に帰った。
私(常岡浩介氏)は1ヶ月後の10月に時間が作れるから、そのときに裁判に立ち会わせてくれと伝えた。

10月にイスラム国に湯川遥菜氏の裁判のために再び行くようにしていた。
9月には湯川遥菜氏に会うことができなかった。

イスラム国の旗と一緒に写っている写真をtwitterに上げているということで、
イスラム国に入って殺害されない一つの要因になっている。

シリアの中はほとんど携帯電話が通じない。
アサド政権が支配している地域はローカルの携帯電話の会社が運営されており携帯電話が通じる。
反体制派が支配している地域は携帯電話が通じない。

イスラム国は携帯電話、インターネットのプロバイダも禁止している。
イスラム国はよくインターネットを使いこなしているとされているが、あれは外向けに宣伝するため。
支配地域はネットにアクセスする自由がない。

シリアとトルコの国境付近は、トルコの携帯電話の電波が漏れ入ってくる。
国境地帯にわざとアンテナを多く立てて、反体制派にトルコのネットを使わせようとする節がある。

オマル司令官はfacebookを使いこなしていた。
イスラム国とは外となかなか連絡が取れないが、facebookを開けばオンラインにつながることができた。

中田考氏は実はイスラム法学では世界的な権威、アラビア語の能力は日本のトップ。
タリバンの幹部に会ったり、イスラム国に入るなど、自分の足で行動している。
2012年にはタリバンの正式の代表者を日本に連れてきて、
同志社大学で敵対しているカルザイ政権の代表者と協議を実現させるという歴史的なことまで行った。
大きなニュースにはならなかったが、
翌月、東京でアメリカのヒラリークリントン、パキスタンの外務大臣、
アフガニスタンのカルザイ大統領が緊急会談を行い、三国共同声明を出し、
対タリバン和平交渉が進むことにつながった。

イスラム国を味方している国はない。
世界から孤立している。イラク政府、周辺国も敵対している。

湯川遥菜氏はインターネットで日記を付けていた。
その日記の中でイスラム教徒になっていることを表明していた。
イスラム法で、イスラム教徒になった異教徒は異教徒時代の罪は許される原則がある。
湯川遥菜氏は銃を持っていたので敵の一部と疑われたのだが、
イスラム教徒になったことで情状酌量が求められるのではと踏んでいた。
湯川遥菜氏は自殺をするために自分の生殖器を切断していた。
その後は女として第二の人生を始めるとして、「遥菜」に改名までしていた。
イスラムの認識からすると、精神異常だということになる。
イスラム法では精神異常は罪に問われないという原則があり、
裁判の過程で彼は正常ではないので無罪ですと言うつもりだった。
イスラム教徒に改宗、精神異常だから無罪として、彼を弁護するつもりだった。

イスラム国はオマル司令官を通して連絡してきている。
湯川遥菜氏に対しては温情判決するのが垣間見れた。
過去の宣伝ビデオなどからして何らかの意図があり宣伝活動をするはずで、
湯川遥菜氏を返すということで日本とうまくやっていくつもりがあるという意図があったのではと考えた。
宣伝に利用されるだろうが、湯川遥菜氏を返すというのがもっと重要ということでイスラム国に向かった。

イスラム国には十月に行く日程、飛行機の予定まで報告して了解まで得ていた。
10月7日に出発してすぐに裁判が開かれれば湯川遥菜氏は助かると前提でいた。

その矢先、10月6日に私戦予備・陰謀の罪で家宅捜査が行われた。
パソコン、携帯電話、パスポート、航空券を押収され、10月に出発することができなくなった。
10月に行けなかった結果として、今年の1月20日に脅迫ビデオが公開され、湯川遥菜氏が殺害された。

後藤健二氏は日本とシリアを行ったり来たりして取材していた。
10月6日に私戦予備・陰謀の罪で家宅捜査を受けたことで、
常岡浩介氏の湯川遥菜氏救出が失敗したということをニュースを見て知っていた。
そして、湯川遥菜氏を救うために10月22日に日本を出発して25日にシリアの領域に入った。
10月末にイスラム国に捕まった。

イスラム国に外国人が行けば捕まるということはみんな知っていた。
常岡浩介氏、中田考氏が捕まらないのは以下のため。
・二人ともイスラム教徒。
・オマル司令官と人間関係ができていること。
・ツイッターに銃を持った写真を掲載し、イスラム国に出回っていること。

後藤健二氏は今までイスラム国に接触したことがなかった。
アサド政権、シリアの反体制派の取材を精力的にしていたが、イスラム国側の敵側の取材だった。
いきなり行けばイスラム国に捕まるのは目に見えていたのだが、真相は不明。
ガイドにだまされた説もあるが、はっきりしたことは不明。

湯川遥菜氏の拘束の二次被害であり、
常岡浩介氏中田考氏がイスラム国に行けなかった結果であり、
警察が私戦予備・陰謀の罪で妨害した結果でもある。

11月の上旬には後藤健二氏がイスラム国に捕まっていたのはわかっていた。
1月20日に脅迫ビデオが公開された。
今まで脅迫ビデオが公開された後に助かった人質はいなかった。

10年以上前から同じ手口が使われてきた。
湯川遥菜氏がつかまった時点で最悪の事態の予測をしていなければならなかった。

私戦予備・陰謀の罪で家宅捜査を受けて、4ヶ月以上経過したが
未だに常岡浩介氏、中田考氏、北大生も検察に送検すらされていない。
犯罪の疑いのある人は逮捕されて、通常なら二日後には送検され、
約三週間後には起訴され裁判が始まるというのが刑事訴訟法の手続き。
最初の一歩すら行われていない。
私戦予備・陰謀罪は明治時代初期に作られたもので、私的に戦争を起こすことを禁じるもの。
日本政府じゃない勢力が戦争することを防ぐというもの。
北大生がトルコに行く航空券を買うというのを私戦予備・陰謀罪の要件にした。

警視庁公安部外事三課が強行的にやった事件。
公安部長はやめた方がいいと言っていたが、公安部外事三課の課長が強行した。
安倍総理がイスラム国の問題を利用して、集団的自衛権を持てることにしよう、
インテリジェンス機関を設立できるようなことを考えていた。
実は公安部外事三課の課長は安倍総理と個人的な友達の関係。
個人的に安倍総理の意を汲んだ可能性がある。

私戦予備・陰謀罪は架空の犯罪だった。
未だに逮捕もしていない。
実は家宅捜査後、すぐに遠隔操作でスマートフォンの消去までして証拠隠滅までした。
証拠隠滅はそれ自体犯罪となるが、堂々の犯罪を実は行っている。
取材源まで持っていかれると、ジャーナリストの大原則として取材源の秘匿があるのだが、
それを守れず、取材源の保護もできなくなるので、取材拠点を海外に移そうと思うと記者会見までした。
それは逃亡の恐れがあるということで逮捕の要件が揃っているのだが、
4ヶ月経過した今でも逮捕されていない。

11月11日に公安部外事三課から電話がかかってきて、
今までは参考人から容疑者に変わったと直接伝えてきた。
捜査の対象者に参考人、容疑者と伝えるのはあり得ないこと。
容疑者だから出頭して事情聴取に応じろと言ってきたがもちろん拒否した。
日本国憲法違反、刑事訴訟法違反として国賠訴訟を起こすと逆に伝えているが、
家宅捜査から四ヶ月間、何もない。
架空の罪で、常岡浩介氏、中田考氏からイスラム国のデータを取るのが目的だった。

今までイスラム国に捕まって人質になると必ず起こっていることがある。
それは家族に金銭要求があること。
後藤健二氏にはユーロで20億円相当の金銭要求が行われていた。
湯川遥菜氏は実は金銭要求がまったくなかった。
家族の連絡先を言わなかったのだろう。
その代わりに、外部の常岡浩介氏、中田考氏に裁判の立ち会いの依頼がきた。

ビデオを公開される前に水面下でメールなどで交渉して身代金を払った人は助かっている。
トルコの場合は水面下で捕虜交換の交渉を行い、それで助かった人もいる。
水面下の交渉で救うというのがイスラム国の脅迫行為から人質を救う方法。

湯川遥菜氏に関しては裁判に出ていれば助かったかもしれない。
湯川遥菜氏が助かっていれば、後藤健二氏も助かっていた。
それをわざわざ妨害してつぶしたのが警察の家宅捜査だった。
二人を殺したのはイスラム国だが、それを差し出したのは捜査機関だった。

1月17日での安倍総理のカイロでのイスラム国と戦う国に2億円を支払うと言ったのが
イスラム国を怒らせたと言われているが、実は決定的なものではなかった。
脅迫ビデオが出るころにはどんな交渉してもほとんど助からない。
今まで助かったケースがない。

2004年に香田証生氏が殺害されたのだが、香田証生氏はキリスト教徒だった。
香田証生氏の母親が福岡のキリスト教団の信徒で、長崎のキリスト教団経由で
常岡浩介氏の母親に助けてくれないかと連絡が入った。
当時、イラクで取材中で、何もできないまま殺害されてしまった。
今回こそは助けられたのではと思っていたので、非常に悔やんでいる。

今回の殺害事件で、日本に自分の国民を助ける機能がないというのが明らかになった。

今まで行ったロシア、パキスタンなどは表現の自由がまったくなく、
日本はいろいろと問題があるにせよ最低限の民主主義があると思っていたのだが、本当に甘かった。

新潟県の杉本祐一氏の旅券返還命令ということもあった。
イスラム国を非難すべきであって安倍政権を批判するのはテロリストを利すると言う人もいるが、
今回の殺害事件はイスラム国と安倍政権の共犯の形だった。

近く東京地裁に国賠訴訟を起こす予定。
国会でまで国家公安委員長が日本国内でイスラム国と連絡を取っていると
称する者がいることは承知していますと常岡浩介氏、中田考氏を
イスラム国に通じた国内にいるスパイ扱いをした。
国家の敵と名指しされた。

今の日本とアメリカの関係は民主党政権時代より悪い。
安倍は親米のつもりだろうが、アメリカからは危険人物と看做されている。
秘密保護法、集団的自衛権はあった方がいいという考えており、利用価値があると思っているだけ。

オバマ大統領がイスラム国が世界最大の敵と言っているので、
イスラム国が問題となっているが、シリアの取材を2年間行っていて、
地元の人から聞こえるのは問題なのはイスラム国ではない、アサド政権だということ。
イスラム国が殺し続けている民衆の数の30倍をアサド政権は殺し続けている。
2011年3月から続いており、民主化を求めるデモにアサド政権のスナイパーが
撃ち込むようになって全面戦争になる。
しかし、反体制派の中でグダグダになり、一部は腐敗化し、一部は過激化し、
アサド政権と戦うという目的を失う組織が出現。
それがイスラム国。
正式にイスラム国が登場したのは2014年6月末。
ISISを名乗っていた時期は常岡浩介氏以外にも取材できていたジャーナリストがいた。
そもそもアサド政権を倒そうと思っていない、目的はカリフを作ることと平気で言う。
現地の人たちはアサド政権の民衆虐殺が問題なので戦わざるを得ないという考えがほとんどなのだが、
そんなことを平気で言うので民衆から遊離していく。
その後、アメリカが最大の敵だとなる。

イスラム国とアメリカは反体制派の人たちの中では同じような存在と見られている。
アサド政権の虐殺に関心を持たないという点で同じである、と。

ほんの一年前まではオバマ大統領はアサド政権が化学兵器を使ったのが許せない、
空爆すると言っていたが、世界中の専門家が遅くとも一週間後には空爆が始まると言われていた中、
突然、この問題を議会にはかると言い出した。
アメリカの法律上のシステムではそういう問題は議会にはかる必要はない。
大統領自身が決めるべき問題だったのだが、決めなかった。

当時、アサド政権に対する空爆を支持するアメリカの国民は25%しかいなかった。
今ではイスラム国に対する空爆を支持するアメリカの国民は65%くらいになっている。
確かに民意を反映して政策をやるという意味では民主主義的な大統領のように見えるかもしれないが、
アメリカの民意は必ずしもシリアの人たちの幸せとはつながらない。
イスラム国だけを攻撃してもシリアの人たちにとって何の幸せにもならない。
アメリカがイスラム国を空爆すると、アサド政権がイスラム国ではないところを集中的に空爆するという
戦略の振り分けができるためにより効果的に一般市民を攻撃できるようになった。

実際、完全にアメリカの攻撃がアサド政権を助けている。
今まで親米と言われていた自由シリア軍がfacebookでアメリカを批判するようになっている。
親米が反米化している。

似たような現象がアフガニスタン、ソマリアでも起こっている。
アフガニスタンではソ連と戦っている間、アメリカが支援していたのだが、
アフガニスタンの大半のグループは親米となったのだが、ソ連撤退後はアメリカが放置。
放置した結果、やがてアルカイダの支援が中心となり、アルカイダと結びついたタリバンが中心となる。
穏健なグループが社会の建設に失敗すると過激な勢力に取って代わって手がつけられなくなる。
エスカレーションがアフガニスタン、ソマリア、ナイジェリアでも起こっている。
今はシリア。
アメリカはイスラム国が世界最大の問題と言っているが、アサド政権の問題を残したまま
イスラム国を破壊した場合、イスラム国に取って代わる存在はおそらくイスラム国以上に
ひどい勢力になってしまうだろう。
破綻国家のより過激な勢力へのエスカレーション化。

シリアの問題は全体を考えなければならない。
イスラム国だけを見続けるのはイスラム国のプロパガンダに乗せられることになる。
イスラム国がやっているテロでイスラム国こそが諸悪の根源だとして、
もっと背後にあるシリア内戦全体の問題を見ないようになってはいけない。

実はイスラム国の宣伝はアメリカや日本に対する宣伝ではない。
全世界のイスラム教徒に向けて宣伝している。
極一部だが、イスラム国の残虐行為に賛成してしまう人たちがいる。
首を切っている姿を見て、異教徒相手に聖なる戦いをしていると受け止めてしまう。

異教徒がイスラム国に敵対的な態度を取れば取るほど、イスラム教徒の過激な人たちは
これこそ聖なる戦いである、ジハードであると受け止めやすくなる。

イスラム世界と非イスラム世界の対立が深まれば深まるほど得する人たちが一部いる。
2年以上イスラム国を取材していてわかったのが、実はイスラム国はイスラムの国ではない。
イスラム国の中枢はそもそもイスラム主義者ではなく、サダムフセインの残党。

サダムフセイン政権はアルカイダなどのイスラム勢力を徹底的に弾圧していた。
イラクがイスラム化するのを防ごうとした。
今のイスラム国の正反対の考えだった。
表面的に見えるイスラム、イスラムだがすべて隠れ蓑で、中身はサダムフセイン。

インターネット、携帯電話を禁止して、自分の国民に裏切られることを警戒している。
密告を奨励し、スパイの摘発に躍起になっている。

異教徒と戦うのはジハードとしている。
後藤健二氏、湯川遥菜氏と二人殺されて日本を敵だとしているが、日本と戦うつもりはない。
あくまで異教徒と戦っているフリをするための宣伝。

自分の支配領域にいるクルド人、キリスト教徒、シーア派といった
イスラムのコミュニティの中の構成員を徹底的に攻撃するため。
自分の内側にいる自分に従わない、反抗する人たちを徹底的に粛正する。
見つけては処刑する。
完全にサダムフセインの時代にやっていたこと。
イスラム圏内では普通やらないことで、口で言っていることとやっていることと遊離している。

イスラム国とクルド人との戦いで、クルド人側は若い女性、おばあちゃんまで駆り出されているが、
戦場で見る死体はほとんどイスラム国側とのこと。
イスラム国は女性、おばあちゃんの軍隊に負けている状態。
イラク側にはイスラム国が強いという話が伝わっているが、イスラム国側が捕虜を残酷な殺し方をするので、
イラクの兵士は戦う前に戦意を失って戦わずに逃げるのが現状。

本当に戦うと負けるのがイスラム国の実態で、完全に宣伝でできていて中身が空っぽなのが実態。
士気の高い敵と戦うと完全に負けてしまう。

そういうイスラム国とどう接するべきかは、こけおどしに乗らないこと。
何も罪のない邦人二人を殺したのはこけおどしの一つ。
そもそも日本を重要な国、重要な敵、味方ととも思っていない。
単に宣伝の材料の一つに使っただけだった。

あくまで、こちらが冷静になればなるほどイスラム国にとって不利になる。
シリアの問題を根本から解決しようとする姿勢がイスラム国に最大の圧力になる。

1991年に湾岸戦争、2003年にイラク戦争でサダムフセイン体制を崩壊させた。
もっと前の80年代、90年代にクルド人を18万人、シーア派を20万人を殺害した。
そのとき、アメリカはサダムフセインを支援した。
サダムフセインが自国民に手をかける前に2003年に体制を崩壊させた。
2003年ではなく、自国民に手をかけるときに崩壊させるべきだった。
サダムフセインはイスラム教徒の中で最もイスラム教徒を殺したイスラム教徒。

イラクの民衆がサダムフセインの排除を願ったときに崩壊させるべきだった。
サダムフセインを排除しただけでなく、シーア派に偏重した政府をアメリカがバックアップして作ったことで
スンニ派の不満を貯めてしまい、イスラム国を作る遠因になった。
また、隣りのシリアではアサド政権にちゃんと対応しなかっために、反体制派の自由シリア軍が力を失い、
アルカイダに流れて、イスラム国に力を付けさせることになった。
アメリカの関与の仕方がまずかった。
ただ他の国ができるのかと言えば、アメリカ以外はできない。

シリアの内戦には大きくチェチェン人の武装勢力が三つ関与している。

■ウマル・シシャニ
 ->イスラム国の北部方面の総司令官。元々はサラフッディン・シシャニだった。
  イスラム国内の最強の精鋭部隊とのこと。
■サラフッディン・シシャニ
 ->直接、チェチェンとつながっている。
  チェチェンの中に反政府武装勢力がいてカフカス首長国のシリア支部。
■ムスリム・シシャニ
 ->カフカス首長国から分裂して、カフカス首長国と無関係の独立部隊。
 ->常岡浩介氏が取材を通して知り合った。
 ->トルコの諜報機関と強いつながりを持っている。

※シシャニはアラビア語でチェチェン人という意味。

チェチェンはロシアに完全占領され傀儡政権に支配されている。
ほとんどのチェチェン人はそれに不満。
なんとかロシアを打倒したいと思っているが、
ロシア、チェチェン本土では完全に押さえられていて何もできない。
シリアの内戦には実はロシアが大きく関与している。
ロシアにとってシリアが重要で、アサド政権が倒れるとプーチンが追いつめられる。
世界中に一旦バラバラになったチェチェン人がシリアに再集結しており、
三つに分かれてそれぞれ戦っている。
目的はシリアそのものではなく、ロシア、チェチェンを取り戻すこと。

イスラム国はアサド政権を打倒することはどうでもよく、カリフの首を作るのが目的。
しかし、ウマル・シシャニはロシアに戻ると言い、イスラム国の方針に反する。

チェチェン人は通常はロシア国籍なのだが。三人ともグルジア国籍。
シリアで活躍しているチェチェン人でグルジアの出身が多いのは、
グルジアの諜報機関が関与しているとしか考えられない。
グルジアは歴史的に反ロシア。
2008年には戦争までしている。

ロシア、イランがアサド政権を支援している中で、
ロシアと対立しているグルジアが上記の形でシリアの内戦に関与。
アサド政権と対立しているトルコも支援している。
つまり、水面下のインテリジェンス戦争、諜報機関戦争の側面が強くなっている。

諜報機関が暗躍する中、チェチェン人は国籍がグルジア、ロシアだったりするが、
武装勢力として戦ったあげくボロボロにされてチリチリバラバラになっている。
チェチェン人は戦闘の現場で異常に強いというのは知られている。
逆に言えば、チェチェン人の部隊と一緒にいれば攻撃されない現状がある。

ムスリム・シシャニのチェチェン人の司令官からイスラム国のオマル司令官を紹介された。
イスラム国は常岡浩介氏の首を切れない。
常岡浩介氏の首を切ることはムスリム・シシャニから攻撃されることになる。
チェチェン人から攻撃されればひとたまりもない。

ウクライナでも、ウクライナ側にも三つチェチェン人の部隊があり、
ロシア側に二つチェチェン人の部隊がある。
諜報機関からすればチェチェン人は使いやすい、戦闘現場でも異常に強い。
しかも、チェチェン人はロシア相手なら士気が高くなる。

シリアはアラブだが、アラブとチェチェンは合わない。
あまりにも文化が違うため。
チェチェン人の気質は、チェチェン人同士で通じる掟がある。
イスラム法だけでなく、チェチェンの部族の掟に従う。
アラブは正反対で、戦争は多いが本当は戦争を大嫌いで商売をしたくて仕方がない。
いつの間にか敵相手と商売したりする。

シリアにチェチェン人を多く投入しても、いずれは帰って行く。
それは逆に言えば使いやすいということ。
権力を求めない、地元で利益を求めないということ。

シリアがイスラム教徒にどのような場所かというと、まともな場所ではない。
世界で最もイスラム教徒同士で殺し合っている場所。

イスラム国は自分たちをより悪く宣伝する。
イラク軍の兵士を1800人処刑したと発表したことがあるが、実際は百数十人を処刑していた。
実際の10倍に拡大して発表していた。
これも意図的なバイアスだが、イスラム国の反対勢力ついてのバイアスも気をつけなければならない。

「サブカル有識者会議2014→2015」

2014年12月31日(水) 新宿ロフトプラスワン
ロフトプラスワン・カウントダウンスペシャル!!
サブカル有識者会議2014→2015
出演:吉田豪、杉作J太郎、掟ポルシェ、久田将義
スペシャルゲスト:中山一也


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<掟ポルシェ氏>
今日は紅白が行われているが、紅白当選者は受信料を払っているかチェックが入っている。
紅白に出ている福山雅治と言えば、2007年のおばさん土俵事件。
突然、おばさんが「福山雅治に悪霊が憑りつかれている」と書かれた紙を取り出して
土俵に上がろうした事件。

今年はTIFに出られなくなった。
四年続けて出ていたのが運営が変わって出られなくなった。
アイドリングのプロデューサーだった門澤氏からのご指名で出られていた。
門澤氏がいなくなって、今年からヘキサゴンのプロデューサーがアイドリングに入ってきた。
TIFは無銭エリアにいたのだが、無銭でも楽しめた。


<杉作J太郎氏>
女性器、男性器を「お宝」と言う人がいるが、「いいもの」としてはいかがか。


<久田将義氏>
ゴールデン街で福岡出身のママがいるが、
そのママは60歳位くらいで「ボボ」という言葉に非常に反応する。
ただ、同じ福岡出身でも年代で反応がくっきり分かれる。


<中山一也氏>
今まで悪いことばかりしてきたので、明日死ぬかもしれない身でもあるので、
最後は人のために死にたい。横浜で人生相談したい。
ここで出会ったのも偶然ではなく必然と思っている。
みんな仲間だ。
本当に困っているなら連絡してきてくれ。

ハリウッドでは映画三本やると家が立つと言われるが、
映画する度に貧乏になっており、日本はダメだなと思っている。

東日本大震災で避難所で暮らしている人からよく連絡がある。
政治の現場に突っ込んでいかないと金は出ないと思う。

内田裕也さんに今年はやるぞと伝えたい。


<杉作J太郎氏、掟ポルシェ氏>
アイドルブームが陰りが出ているので、
アイドルになれる女の子が街頭に出てきているのでは。

アイドルは給料がよくないので、ほぼバイトしている。
バイト先にヲタが来て辞めざるを得ないケースはよくある。
バイトばれはよくある。

あるアイドルがコンビニで一日店員するみたいな企画があるが、
実は普通に別のコンビニでバイトしているとか。

アリスの谷村新司とか武道館のコンサートの後に、歌舞伎町のビニ本屋で店番まかされていた。
(ウィキペディア:谷村新司にも掲載されている逸話)
ビニ本の女王の田村ゆかりのことがすごい好きだったとのこと。

アリスはアリス出版から取った説がある。


<吉田豪氏>
ツイッターで百田尚樹からブロックされている。

「引き出す力」は日本文芸社と取引している書店しか置いていない。
出版社の権力があるところほど書店の売り場面積を取れる。


<杉作J太郎氏>
恋愛だけがすべてでは絶対ないはず。
逆に、世の中は恋愛がすべてという流れ。

日本のテレビや映画は予算がないから恋愛しか描けない。
大きいスケールのものを作るとお金がかかる。

今の人たちは恋愛のことばっかり朝から晩まで見させられているから
恋愛しなかったらまるで人間としてダメになると思うかもしれないが、
恋愛なんかせずにやるべきことはたくさんある。
恋愛はいつでもいい。
恋愛以外のことで、やりたいことをやろう。

本当に騙されてはいけない。
テレビのドラマは予算がないから。
恋愛映画とかほとんどが役者のギャラだけ。
直接製作費とかほとんどかかっていない。
店を使っても、ほとんどタダで使っている。
衣装も衣装協力とかでタダ。

まさに、恋愛至上主義。

歌謡曲も恋愛の歌でないとヒットしない。
昔は歌の種類がいっぱいあった。
勝新太郎の「おてんとさん」とか。

寺澤有講演会「秘密保護法の施行を差し止めなければならない理由」

2014年10月26日(日) 広島YMCA国際文化ホール
寺澤有講演会「秘密保護法の施行を差し止めなければならない理由」


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昨日、渋谷で秘密保護法に反対するデモがあり、大学生がよびかけて二千人が集まった。
東京にいると、秘密保護法に対する危惧がいろいろな人から伝わってくる。
日常会話などで、本当にまずいのじゃないかと伝わってくる。

秘密保護法は12月10日に施行される。
その前に、秘密保護法施行の先取りではないかという常岡事件が先日起きた。

常岡浩介氏・・・地元が長崎ということで大学卒業後は戻って長崎放送で記者をしていた。
1996年に長崎県警が暴力団と癒着していた事件を通じて常岡浩介氏と知り合った。
暴力団に拳銃を提供させて、それを警察自らが見つけたということにしていた事件。
1995年から1996年にかけて全国の警察で行っていた。
普通の捜査では拳銃を見つけることは困難。
そこで暴力団と取り引きをして、覚醒剤、売春、ノミ行為などを見逃す代わりに拳銃を出せとした。
暴力団にどこかのコインロッカーに入れて電話しろとして、
俗に言う「首なし拳銃」で犯人が付くことはなかった。
当時、コインロッカーでよく見つかったのはこのためで、全国で行われていた。

長崎県警は裏金作りとかもしていて、そのことを週刊誌で記事を書いてスクープを飛ばした。
地元の長崎の新聞やテレビは追っかけはするが、警察との関係で書けないでいた。
警察との関係とは、いろいろな事件や事故、街ネタなどの情報源のほとんどが警察にあること。
警察には情報が集まっているので、警察と仲良しになると、向こうからいろいろと教えてくれるが、
逆に、警察の不祥事を追求すると情報がもらえなくなってしまう。
他社に教えてお前には教えないという事態となると、大きな事件を一社だけ書いていないことになる。
俗に言う「特オチ」となる。
特オチを避けるために、警察のことはよく聞くことになっている。

長崎では常岡浩介氏だけが連絡してきて、一緒に追求することになった。
その頑張りもあって、地元の放送局として批判的な放送を続けることができた。

地方での限界などもあって、常岡浩介氏は長崎から東京にフリーランスとして拠点を移した。
常岡氏は大学時代から世界各国を回っており、その後、チェチェンやイラクなどの戦場取材を行った。

実は新聞、テレビの記者はほとんど戦場には行かない。
最初の湾岸戦争のときからそうで、自分の社員に何かあると困るということで、
戦争になると引き上げてしまう。
そこで戦場に残って取材を続けるのがフリーランス。
フリーランスに万が一のことがあっても、テレビ、新聞、出版社の責任問題にはならない。

世界の戦争、紛争のことを伝えているのはほとんどフリーランス。
新聞、テレビ局の記者が直接行って取材をするというのは基本、会社が許さない。

危ないところに行ったり、警察と敵対するのはほとんどフリーランス。
新聞、テレビ局が警察と敵対すると、情報がもらえない、他に幹部の不祥事などを突っ込んでくる。
日本、世界で、なかなか表に出てこない暗部を表にさらすというのがフリーランス。

常岡浩介氏は今までイスラム国に三回潜入を行っている。
アフガニスタンで2010年に五ヶ月、人質として監禁されていたというのは大きなニュースになった。
その中で、世界のイスラム教徒と人脈ができて、イスラム国へ手引きされて入国することができた。
そうしてイスラム国の司令官と会って、話を聞くことができていた。
おそらく、西側諸国の中でイスラム国に入って司令官と話ができるジャーナリストは常岡浩介氏だけだろう。
他のジャーナリストは拘束されて殺害されている。

常岡浩介氏が持っている情報をCIAなどの情報機関、日本の公安警察などは知りたい。
イスラム国の実情、どんな人物とコンタクトしてイスラム国へ入国できているか、など。

日本の公安警察はCIAと昔からつながりがあり、おそらくCIAから常岡浩介氏から
情報を取ってこいと言われているだろう。
10月6日に家宅捜査を行い、パソコン、携帯電話、ビデオカメラすべて持って行った。
常岡浩介氏は警察と対峙してきた人間だから脇の甘いことはしないのだが、
そこで持ち出してきたのが刑法93条の私戦予備・陰謀の罪だった。

私戦予備・陰謀の罪で過去に起訴された人はいない。
ましてや強制捜査などもなく、今まで一度も使われてこなかった。
今回それを持ち出して、家宅捜査を行った。
逆に言えば、その法律しか使うことができなかった。

常岡浩介氏はジャーナリストなので、私的に外国と戦闘するなどない。
どういった理由で家宅捜査令状が出たかというと、それは8月にさかのぼる。

同じくイスラム国に入って司令官と話ができるのはもう一人いて元同志社大学教授の中田孝氏。
ジャーナリストではないが、常岡浩介氏の知人の人物。
常岡浩介氏はその中田孝氏からイスラム国、シリアに行きたいという北海道大学生がいるということで、
もし良ければ同行取材してくれないかと話があり、
8月にその大学生と会ってカメラを回して話を聞いていた。
テレビで流れた例の映像がそのときのもの。
彼の話からこれは行かないだろうと踏み、北海道大学生がパスポートをなくしたとかで、
自分の友達でそんなところに行くなと隠したとかで、8月は行かなくて、その後コンタクトがなかった。

元々、常岡浩介氏は10月7日にイスラム国へ取材に行く予定だった。
その前の10月4日に中田孝氏から連絡があり、北海道大学生がまたイスラム国に行きたいと言ってるから
一緒に同行させてくれないかと家まで訪ねてきたとのこと。
本当に行くのかなと疑問があったが、出発日の前日の10月6日に警視庁公安部が
いきなり来て家宅捜査を行った。

ここで私戦予備が何故出てくるのかというと以下。
北海道大学生がイスラム国に行きたいという理由が自殺願望とかあって
生きてても仕方ないので戦って死ぬというようなことを言ったくらいだったのだが、
北海道大学生が海外に行ったことがないという人で、常岡浩介氏が代わりにネットで手配してあげた。
航空券を予約してあげたということで、裁判所が礼状を出して家宅捜査を行った。

今まで取材してきた成果をすべて持って行った。
日本の警察、CIAはイスラム国に対して情報収集能力がなく、そのため
ジャーナリストのイスラム国の取材成果をすべて持って行った。

これはとんでもない話だが、日本で堂々と行われている。
秘密保護法が施行されると、もっとひどくなる。

テロ防止、特定有害活動、スパイ防止、その他防衛関係という理由で、
秘密を探ろうとした人物をたとえ取材であってもすぐ逮捕していいというのが秘密保護法。
12月10日の施行からはわざわざ私戦予備を持ち出す必要はなくなる。
東京にいるとよくわかる。東京にいるとあと一ヶ月そのような社会になるのがひしひしとわかる。

昔から新聞、テレビは政府、役所の発表報道になっている。
新聞、テレビの記者の多くが政府、役所の発表をそのまま書いた方がいい、
余計なことをするから誤報とかになる、と考えている。
それではおかしい、真実を取材して国民に伝えなければならないというのがフリーランスである。
秘密保護法が施行されると、いきなり秘密保護法違反を名目に逮捕、家宅捜査が
行われるようになってしまう。

12月10日以降、フリーランスの主戦場でもある週刊誌、月刊誌などの雑誌、ネットなどを見ていてほしい。
おとなしい報道になるはずだ。発表物ばかりになるはずだ。

秘密保護法が施行されると取り返しがつかなくなる。
フリーランスにとっては死活問題で、我々を取り締まるものだということで、
呼びかけてフリーランスで集団訴訟を行った。
2月、3月に構想して、ネットや直接呼びかけたりして、43人集まり違憲訴訟を行った。
その中に名前を知らない人が半数以上いた。

現在、東京地裁で続いており、訴えているのは以下。
秘密保護法は国民の知る権利を侵害する違憲なもの。
国民には政府が発表するもの以外は伝わらなくなるというもの。
民主主義に根幹にかかわる話で、報道の自由、取材の自由、報道の自由を侵害するもの。
施行されて誰かが捕まってからでは遅い。五年、十年後に無罪が証明されてからでは遅い。
政府、警察にしてみれば、自分に都合に悪い記者を逮捕、勾留すれば目的は足りる。
都合が悪いことが表に出なければいいので、十年経過して無罪となっても遅すぎる。

普通、法学部とかでは違憲訴訟はできないと言われる。
日本では憲法裁判所がないので、法律自体が憲法違反だと訴えは不適法だから却下されるというのが
法学部とかで教えられる。
しかし、今回の違憲訴訟は施行されてからでは取り返しがつかなくなるので
裁判所に事前に施行される前に違憲だと確認させて差し止めろと主張している。

東京地裁は大阪もそうだが裁判官の中でも官僚的な裁判官が集まっている。
まさに霞ヶ関の役人で、すぐ却下されるだろうなと予想していたが、
関心が高いとのことで、すぐには却下しない状況。
これまで二回口頭弁論があったのだが、二回とも傍聴席が満席となった。

こちらは原告43人の尋問をしてほしいが、東京地裁が認めるはずがないので、
意見陳述という形で、紙に書いたものを三分から四分ほど述べることができるのでそうした。
ただし、意見陳述は直接の証拠にならない。
一回目は四人が意見陳述を行った。

於保清見
ヨーロッパでの大学院でジャーナリズムを勉強してきたことをふまえて、
日本では新聞、テレビ局の社員ではないと報道と看做されないのでは、と。
フリーランスを報道と看做さないとなると、報道の自由が侵害される。

丸太潔
いとこの海軍大将の逸話を話して、秘密保護法の問題を指摘。
海軍大将が戦前に治安維持法がなければもっと議論ができて
戦争が起きなかったではと話していたとのこと。

安田浩一
秘密保護法に適正評価がある。
役人が幹部になると、特定秘密を扱える人間なのかとおそらく公安警察が調べる。
身内に共産党、左翼右翼のセクトがいないかなど。
果ては借金、飲酒歴などまで調べ上げられ、社会に分断と偏見を生む。

意見陳述だけでなく、本人尋問も求めている。

他に二件、訴訟が起きている。
横浜地裁・・・弁護人の立場で訴訟
静岡地裁・・・市民が訴訟
ただし、両方とも二審が東京高等裁判所という問題がある。

全国で裁判を行ってほしい。施行されても差し止めを請求できる。
他の違憲訴訟と同様に、国賠も付けている。
施行されることにより、取材を妨害されたとのことで精神的な苦痛を生じたとして。

すでに、秘密保護法の萎縮効果が出ている。
霞ヶ関の取材では役人は前にも増して貝のように口を閉ざしている。
余計なことを言わないことがいい、と。
記者発表が出たこと以外は一切口を閉ざしている。
萎縮効果が始まって、取材が妨害され国民の知る権利が侵害されている。

裁判が起きている間は政府は手荒な真似はできないはず。
裁判の途中で、無理筋なことでジャーナリストを逮捕するとその通りだと裁判で言われる。
全国で裁判が続いている間は手荒なことはできない。
勝ち負けではなく、裁判を起こして抵抗することが大事。

秘密保護法に対して、デモや集会もいいが、一番政府に対してダメージに与えるのは違憲訴訟。
訴訟をやるということは国側が公開の法廷で反論しないといけない。
危惧していることは起きないということを説明しないといけない。
裁判所もそれに基づいて判断しないといけない。
これは後世に残る。
集会やデモがその瞬間では報道されるが、後世に残るかと言えばそこまで残らない。

広島でも違憲訴訟を行ってほしい。
勝ち負けではなく歯止めになることを説明できれば、賛同してくれる弁護士が表れるはず。

警察との関係がある限り、新聞やテレビに期待できることはない。
リークで書くことが日常になっている。
個人個人の記者が良くても、組織自体がそうなっているので期待できない。
今回の常岡事件とかも騒ぐことはなかった。

週刊誌、月刊誌の部数が落ちて、同時に影響力が落ちている。
逆にネットの方に影響力がある。

10月7日にイスラム国へ取材に行く予定で、その直前の10月4日に北海道大学生がいきなり
また行きたいと言い出す流れは北海道大学生は警視庁のスパイ、協力者になっていたのでは。
8月からまったく連絡がなくて、イスラム国へ行く直前に行きたいと言い出し、
出発前日に家宅捜査を行うとは警視庁公安部が仕組んで起こした謀略事件では。
新聞、テレビ、週刊誌でこのような論調はない。
目的は自分たちが手に入れることができない常岡浩介氏の情報を得るため。

民主主義の根幹で、表現の自由、報道の自由、取材の自由は最も大切な権利である。
自由に議論できる、知りたい情報を政府から開示してもらってそれを基に議論することこそが民主主義。
秘密保護法はまったくの逆である。

BOOKマルシェ佐賀+C3 2014 宮台真司 辛酸なめ子 トークショー

2014年10月4日(土) シアター・シエマ(佐賀県佐賀市)
BOOKマルシェ佐賀+C3 2014 宮台真司 辛酸なめ子 トークショー
出演:宮台真司、辛酸なめ子


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佐賀は小さい街だけど、知的な感じがする。
田舎くさくない。


・映画「ぼくを探しに」
通過儀礼ものの映画。
トラウマによってしゃべれなくなった三十三歳の主人公が退行催眠を行う映画。

少年少女を主人公とする青春映画はほとんど通過儀礼もの。
通過儀礼ものとは不完全な状態から大人になるもの。子供が大人になるもの。
千と千尋の神隠しも通過儀礼もの。
自分と世界を改革するもの。

映画でピアノが出てくるが、ピアノは抑圧のシンボル。
子供のころ、バイオリンを習わさせられていた。
バイオリンやピアノは英才教育の象徴。
バイオリンは右手と左手はまったく違うことをやるということで、
数学的にいいということになり、バイオリンを習わさせられた。
ただ、バイオリンを習いに行くときに同級生からからかわれていた。


・映画「ヴィオレッタ」
解釈が分かれるだろう。完成度は低い。

親は無垢な少女を劣等感の願望実現に利用した。
女のコは特別になりたい、平凡ではなく非凡になりたく、
輝きのある存在になりたいという女のコの欲望がある。
母親から見ると、非凡な輝きを満たすことが子供のために何かしてあげることになる。
思い込みだが。

初期段階では共犯関係がある。
見た人がどれだけ重視するかで一方的なものか、そうでないのかで解釈が変わる。

フランスの恋愛文学、エロティシズム小説の伝統がある。
少女は無垢に見えて、実は悪魔。
無垢に見える悪魔に滅ぼされる男は福音なり。

アメリカの場合は、少女は単なる無垢。
すべてを受け入れてくれる無垢の少女。
フランス人がバカにするイメージ。


最近、また風俗で働ている女のコの取材をしている。

医学部や慶応、早稲田、東大など高偏差値の大学に通う風俗嬢の
ほとんど、すべてが親を恨んでいる。
この親さえいなければ、別の人生を歩めたのにとか
親が教えてくれた社会は実は嘘だったとか
この親さえいなければ接触できた世界に向かう。
ストイックに育てらたせい。

元日経新聞記者がAV女優だったというのが話題になったが、
彼女は宮台の本を読んで援交少女になったという。


高偏差値でいろいろな屈折をかかえている人は現にいる。
親への恨みがどこから発生するかというと、親自身の課題を子供の課題と重ねること。
親の課題は子供の課題となり、社会学で言うと課題分離の失敗。

子供が親の所有物みたいな扱い。
親の人格と子供の人格はそもそも別。
結果、思えば思うほど、思った方向に行かなくなり、
親が必ずこんなはずじゃなかったというマイナスの印象を子供に与える。

これがあなたにとって輝きがあるはずなんだ、
あなたはこれで幸せになるはずなんだという押し付け。
楽器を習わせる、御受験をさせるとか。
絶対お前のためになるんだ、あとで親に感謝するぞ、と。
御受験は典型例で、昭和30年代後半から始まった。

親への恨みの背景の一つに、親が教えてくれなかった社会を知る方法がなかったこと(宮台)。
それで映画を見だした。
12歳から10年くらいは映画は娯楽ではなかった。
世界がわからなかったので映画を見ていた。
だから、映画批評は娯楽というモチーフを完全に欠落させている。

昔は名画座があって、当時150円で二本、三本見れた。
週末のオールナイトで五本見れる。
オールナイトを毎週見ることで、月二十本ほど見れる。
一年見ると200本になる。


インターネットでナンパクラスタという界隈のがあって嫌な臭いがする場所。
ナンパの数を競う場所。
ナンパクラスタの多くは親を恨んでいる、特に母親に自己実現の道具にされてきた
耐久消費財扱いされてきた人が多い。
親が良かれと思っていろいろお節介を焼く抑圧を受けた結果、
頭のいい子供たちは女は風俗嬢、男は鬼畜系のナンパ師になる確率が高い。
宮台真司氏、元祖ナンパ師。


親の主観では愛の表現。
愛するという余裕があるラッキーな環境でもある。
ギャル系のジャンルの風俗嬢は、逆にネグレクトされてきた女のコが多い。
良かれと思ってされるのとは逆で、感情のプログラムがうまくインストールがされていない。
人の喜怒哀楽に反応できない人たちがすごく多い。
もちろん男にもいる。

両方が性的な逸脱の動機付けを与える。
・思い込みによる過干渉
・ネグレクト

性の問題というと、自分の親との関係を自分がどのように処理していくのか、
その処理の仕方をめぐるハンドリングの装置だった気がする。
自分の性をどのように自分でハンドリングするか、自分と親との関係に表れる。

今日のトークショーのテーマは「つながり」だったが、
人間の課題は獲得したものを継承していくこととすると、
自分たちが何かをすることで、自分より若い世代に何を残すのか
このような主題がますます重要となる。


感情の劣化が世界を問わず進んでいる。
昔は「キレる少年」と言われていたが、今では「キレる老人」になっている。
感情というものは先天的ではなく、あとから埋め込まれる後天的なプログラム。
そのインストールがうまくいかなくなっている。

ただ、感情のインストールしようと思ってそのとおりできるものもでなく、
インストールしようと思ってまったくでたらめになってしまうこともある。
その点を映画で見てほしい。


援助交際の初期の形もそうだが、不良から出発したわけではなく
偏差値の高いところから出てきた。
それには共通する動機がある。
恵まれ過ぎているというのがコンプレックス、劣等感が動機になっている。
自分はダークサイドがない。だったら、自分がダークサイドを作る、と。

人よりも深いダークサイドを抱えて生きると決断すると、
風俗の世界、JKビジネスの世界に入る。


AV監督のバクシーシ山下。
自らが何の変哲もない中流、何も特徴のない、
このままでは無名の入れ替え可能な存在として終わるとして、
自分と違う人物をモチーフとしていろいろな男と女を登場させた。

バクシーシ山下を会わせろとすぐに会いに行った。
すると、紳士的で普通のやつだった。
やはり、私はまったく平凡な人間なので、平凡であるということがつまらなくて苦しくて、
という動機だった。

金がなくて経済的弱者が風俗をやっていることばかり言われているが、
そうではない層は間違いなくいる。


子育てというのは勘違いの嵐。
良かれと思ったことが全部裏面に出る。
細かいやつは人を不幸にするから細かいことを言うな、いつも言っている。
自分は善とする態度を取らないというのは基本中の基本。
自分のいうことは大体間違えているけど、言わせてもらうと、それはやらない方がいいと思うよ
という風に言えばいい。


親に反発することでナンパ師になった(宮台)。
ネタではない。千人弱くらいナンパした。
親への復讐のモチーフがあって過剰になった。
それで劣化した。
劣化した状態で、援助交際の形を見つけた。
援助交際の形が自分よりもはるかに輝いている、幸せな人生を送っていると思った。
劣化していたので彼女たちの運気にあやかろうと思って、取材を始めた。
その経験がなかったら、きたねえ女たちだで終わっていた。


スキンシップが存在する環境で育った子供、スキンシップがない環境で育った子供、
子供の責任ではないところで、感情、心身の方向づけが変わってしまう。
もちろん、個人の性格もあるが、環境で感情の方向性が方向づけられる。

遺伝ではない、文化的な継承、、、自分の親からされたことを自分の子供にしてしまう。
子供に不思議な特性があると、親を見ると必ず対応物があり、祖父母が同居していると
その祖父母にも対応物が必ず見つかる。これはある意味、恐ろしいこと。
親が子供を抱え込むというのは恐ろしい。
親のバカがうつらないようにする必要があり、
そのために親が子供を抱え込めない状態にすること、

子供にとって親が唯一のホームベースだという状況が
病的だという社会的に評価していく必要がある。

日本では逆に親が何をやってたんだと言う。
親が何かしていた、してないで子供がどうにかなる社会がそもそもダメ。
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