2015年11月15日(日) 明星和楽2015(福岡県福岡市・岩田屋本館前)
出演:TAKUYA (元JUDY AND MARY ギタリスト)


20151115_002s



20151115_001s



ここ10年でネットで何でも聞けるようになった。
通信速度やPCの性能が上がってきて、MP3のような軽いデータだけではなく、
もっと重いデータでも通信で聞ける時代がまさに来ている。

ハイレゾ音源、ハイレゾ通信という言葉が世の中に出てきて、
ハイレゾは音がいいと言われている。
確かにそうだが、実はハイレゾでレコーディングしたり、演奏したりするにはものすごく技術がいる。

しかし、今までMP3のような5MBになるからと
日本中だけでなく、世界中のミュージシャンがさぼってきた。
いざ、ハイレゾとなったときに出口のヘッドフォンばかりが進化して、
ヘッドフォンを作っている人はハイレゾは良い音でしょと言うが、
ハイレゾに対応できるミュージシャンはいない。

あなたたちは永遠に昔録った旧譜をハイレゾの良い音にして聞き直すつもりなのかという状況。
来るべき時代に、ハイレゾに対応できる設備をまず作って、
音楽の本来のところを盛り上げる必要がある。



そこで、福岡にてスタジオ建設を進めている。
福岡は立地的要因も含めて可能性がある。
以下、東京と福岡の比較。

■東京
・家賃が高すぎる。
・移動時間がかかりすぎて、終電を気にしないといけない。
 レコーディングの際、町田とか来ていたら、早く帰さないといけない。
・長い時間バイトして家賃払って、移動時間も取られていたら、
 音楽に割く自由な時間が取れない。

■福岡
・家賃はびっくりするほどは高くない。
・移動時間がかからない。
 天神からも遠くない場所にすべて固まっている。
 終電も気にしなくていい。
・都市部なのでバイトにも困らない。
・東京と比較しても自由な時間を確保できる。
・空港も近い。

アジアへのハブ拠点として活動しやすい福岡でスタジオを作って、
国際的に活躍できる場所を作りたい。
世界中で活躍しているすごいアーティストが仕事しに来たいという街になるべき。



中国の大スターとかあの人口の上で映画とかを作っているので、
日本のテレビスターの比じゃないビックなスターがいる。
その人たちがどこにレコーディングしに行っているかというと、
未だにロンドンだったり、ニューヨークだったり、LAだったり。
中国でなぜやらないのかというと、お金があって機材を買えても、使える人材がいないため。
使い方がわからない、壊れたときの直し方がわからない。

ポップカルチャーというか、この何十年か歴史を紅白歌合戦と共に積み重ねてきた日本には人材がいる。
どんなにお金を出しても、スタジオを作っても、いろいろなお国柄の事情があって、
電源供給が安定するのか、鼠が線をかじらないのかとかのいろいろな問題がある。
日本は信頼がある方である。
「良い仕事場になる。ここ最高の現場だ。LAまで行かなくていい。アジアにあった。」
を作ることが大事。

ビジネスで言うと、良い客はアジア中にたくさんいる。
音楽業界で向こうで仕事したりしているが、
実は日本の方がギャラが安い。制作費とか。
向こうの仕事を受注できればまあまあハッピーになれるのではと思う。
受注するにしても、福岡の最新スタジオはイケているらしいぜ
ぐらいのものを作らないとアピールもできない。



昔、ドイツのベルリンはよく行っていたが、
ヨーロッパの中でもロンドンは何にしても高すぎて(東京と同じ状況)、
才能があるけどアーティストをもっとやりたいという人が
壁が崩れて以降、ベルリンに割と集まっている。
ベルリンの方が家賃も安い、環境もいいし、設備も整っている。

それが今の世界の流れになっている。

ヨーロッパはベルリンに集まっている。
アメリカではポートランド、LA、西海岸の方に集まっている。
東海岸が高すぎてニューヨークはダメだということで西海岸に集まりだした。

アジア圏はあまり知られていないが、アジアでその流れは実はインドネシア。
インドネシアには結構良いスタジオがある。
ミュージシャンのロックとかクオリティが高い。
アジアではインドネシアのミュージシャンが一番うまいと言われている。

ただ、インドネシアは南アジア。
アジアの広い中で、北アジアでは福岡だろうと思う。



福岡から東京へ、福岡出身の某バンドですとレビューできると楽しみに上京してくるが、
大した練習できる設備も狭いスタジオとか東京での生活が大変すぎて、
本当はもっと開くはずの芽が東京に行っても開かないというのが今の現状。
そこで、若手は福岡を目指せみたいな風潮、環境になればと思う。

福岡はラーメン屋もいっぱいあって、飯もうまい。
東京では都内でレコーディングが終わって御飯行こうよとなると
頭数数えていくらかかるだろうと言う風になる。
そんな悩みもこの街では気楽にいける。
どんな遠くてもたかが知れている。
タクシーで帰れて、終電も気にしなくていい。

福岡でスタジオを作る上で、先輩のアーティストとかも
東京ダメだと思っているからそっち行こうかなと
いつできるのか、と、実際に期待している人もいる。

良い音で録音できたりするスタジオはイコール良い音を出すことができるので、
ライブ施設と一緒にしようとする話もある。
ときどき開放して借りられるようにするとか、何かのホールと併設して機材をうまく使い回すとか、
計画案がA、B、C、Dといろいろとある。

来年から福岡にまあまあいるかと思う。
スタジオの建設ともに拠点を福岡に移そうと思っている。
東京に働きたいスタジオがない。
例えば、お金のあるプロジェクトとかではスタジオなどいいところ使っていいと言われるが、
東京のスタジオは全部、昭和の時代に作られた老朽化したスタジオばかりで、
使いたいスタジオがない。

唯一、スタジオでイケているところで本当にやれるのなら、ロンドンとかLAとかになる。
そうするとお金の問題ではなく、スケジュールとか時差とかの問題になる。
特に時差が大変で、ボーカルの子とか数日は声が出ない。

アジア圏のスタジオというと、
中国のローカル都市にものすごい体育館くらいの大きいスタジオが
すでに建っているが、機材を金にモノを言わせて買っているが使える人間がいない。

世界中の70年代、80年代、90年代で活躍した有名なプロデューサーとかの人の中に
引退しようと思っている人で、日本が良いらしいよねと思っている人が実際にいる。
そういう人に福岡に良い設備があるので来ませんか、半年くらい来ませんか、
と働きかけるべき。

有名なプロデューサーの下には有名なアーティストが付いている。

有名人にお金を出して、例えばローリングストーンズを呼んで
イベントをやって盛り上がって、はいサヨナラと帰られても何も起こらない。

有名なプロデューサーが出てきたら、それを見ている下は育つし、
そのプロデューサーと仕事がしたいからと有名アーティストがその向こうからやってくる。

良い人が来たら、若手も育つ。
自分も福岡に来たら、どこかの大学とかでちゃんと講義をしようと思うし、
自分の右腕のエンジニアには工業系の学校で講義ができたらと思う。



何か一つ長けた一流の人はみんな面白い人。
そこにまた面白い人が寄ってくる。

アメリカのポートランドとかも元々は何もなかったが、
いろいろなアーティストが集まる街になった。

アジアだけでなく世界中で福岡はイケているらしいよと噂になるくらいにならないとダメ。